機能性材料の開発プロセスにおいては、ナノ粒子の前処理と分散技術が重要な役割を担います。生産される材料の品質と特性は、分散の質に左右されます。
ナノ粒子の状態
ナノ粒子の最大の特長は、全表面積の大きさにあります。しかし多くの粒子にとってこれは同時に欠点ともなります。表面積が大きいため、ナノ粒子は凝集しやすくなるのです。凝集した状態では、他の材料への加工には適しません。粒子分布がばらついていたり粒子が凝集していたりする場合、材料は不均質となり、脆弱な箇所を生み出します。この理由から、ナノ粒子は凝集のない安定した状態でなければなりません。
私たちのサポート
開発プロジェクトにおいて、最適なマトリックス材料、添加物、安定剤、加工プロセスの選定をお手伝いします。それにより、必要とされる分散・複合材料の特性が得られます。
アプリケーション開発においては、トータルプロセスの策定や最適なフィラー材料の選定などのサポートをします。それにより初めから自動化レベル、エネルギー効率、経済性などの重要な要素を考慮して開発を進めることができます。